2012/01/09

CMC ケミカル


















こんにちは、稲葉です。

今日は久しぶりにお仕事の話をちょっと。


パーマやカラーをする時、傷んでいる部分には失ってしまった髪の成分を補充するために「前処理剤」というものをつけてから施術に入ります。
前処理だけではなく、場合によっては途中でつけたり、最後につけたり、薬に混ぜたりもしています。


大体の美容室では大手メーカーの製品化された処理剤を使っています。
いいものはあるのですが、感動するような使用感を受けるものはあまりありません・・・


なので、自分が求める感じを出すためには、自分で処理剤に工夫をしなくてはいけません。



上の写真は左が精製水、右が「某CMC」の原液。

例えばこのCMCは、パーマの際の有効濃度は「3%」です。
精製水 97:3 CMC原液 です。  結構薄いと思いませんか?

でもこれがビックリするくらい効いてくるんですよ。


では、何故製品化された処理剤だと手ごたえがないものになってしまうのか・・・

もしかしたら髪に必要な成分でも、個々が有効濃度に達していない濃度で調合されているのかもしれませんし、髪質に合っていない調合の割合になっているのかもしれません(あくまでも推測ですが)


もちろん、「髪質に合わせて使って下さい」と、各商品ごと2~3種類のラインナップは出ています。
でも、2~3種類です。
すべてのダメージに合わせる事は出来ません。


髪の内部補修に必要な成分の種類はそんなに多くはありません。
ならば、本当に有効な成分は自分で考えて使用した方が良いという事です。




あと、濃度の話が出たのでちょっと補足・・・・


「○○成分配合!」 「○○成分でかみが潤う」 

のようなシャンプーやトリートメントのキャッチコピーよくありますよね?
実は 「0.01%」 以上その成分を配合していれば、出来上がった商品に成分名を表示していい事になっているんです。 表示したい時は0.01%入れとけってことですね。

例えばですけど、僕が使っている某CMCの濃度は「3%」です。 アウトバストリートメントとして使う場合の濃度は「0.5~1%」ですよ。 0.01%ってどんだけ薄いんだかって感じです。

もちろんすべてのシャンプーという訳ではありません。(かなり多いか・・)

成分濃度までは表示されていませんので、ラベルを見ただけでは分かりませんが、安い商品は多分そうではないかと思います。 調べたい時はメーカーに電話を!  




これからも日々勉強ですが、さらに良い仕上がりにするために頑張って行きたいと思います。


もちろんケミカルだけでなく、技術向上も忘れませんよ!

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