2012/06/30

「沈まぬ太陽」 山崎豊子

遅ればせながら


「沈まぬ太陽」を読みました。  これは評判通り名作です。

























1巻・2巻 アフリカ篇


恩地さんがヤバい事になってる、10年間僻地勤務。

中東からナイロビへ・・・・

組合運動頑張りすぎた仕返しがこれ。


でも恩地さん、不屈の精神でがんばってます。

ハードボイルドな匂いもしますが、恩地さんは冷酷ではなくやさしい人です。



3巻 御巣鷹山篇


忘れてはいけない事故ですね・・・

涙なくしては読めません・・・ 

電車の中などで読む時は涙ぐまない様に。

心にドスンときます。


今、海猿の映画CMやっていますが、墜落した飛行機のリアルな映像がちょっと無理。
この本を読んだ後にはフィクションとして受け入れられません。



4巻・5巻 社長室篇


政府からの要請で新社長がやってきた。(実際には鐘紡の会長さんです)

恩地さん、会長室勤務になりました!

恩地さん頑張ります。 会長さんも頑張ります。

組合の腐敗、官僚、政治家との癒着などなど・・・

あまりにひどすぎて・・・





結末は是非読んでみて下さい。




ここ最近では最高の1冊でした!(全5巻ですが)





山崎豊子さんいわく、実際の話と、フィクションを織り交ぜた手法を使ったそうです。
実在の会社、人物がすぐに特定できますが、フィクション化されている部分も多々ありますので、その点ふまえて読んだ方が良いかと思います。


ちなみに、恩地さんのモデルになった方は、当時御巣鷹山には登っていないそうです。




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